Googleは2026年11月2日、Gemini 2.5 ProとGemini 2.5 Flashを正式に廃止しました。Gemini APIの変更履歴によると、両モデルは同日からGoogle AI Studioで選択できなくなり、12月1日からは旧モデル名へのAPIリクエストが自動的に新しいモデルへ振り分けられ、新モデルの料金で課金されます。2.5シリーズを使い続けている開発者にとって、これは通常のバージョン案内ではなく、12月までに移行を終える必要がある破壊的変更です。
振り分けの後、行き先も請求も変わる
変更履歴には2つの異なる振り分け先が記されています。gemini-2.5-proはgemini-3.8-flashへ自動的にルーティングされ、Gemini 3.8 Flashの料金で課金されます。gemini-2.5-flashはgemini-3.5-flash-liteへ振り分けられ、その料金が適用されます。Googleは12月1日までにモデル文字列を新しい名前に変更し、それぞれの移行ガイドに沿って確認するよう求めています。自動振り分けが保証するのはリクエストが途切れないことであり、挙動が完全に同じであることではありません。課金の基準も変わります。ProからFlashへの移行には特に注意が必要です。モデルの位置づけが変わるため、出力品質、速度、コストを改めて実測し、以前の評価結果がそのまま通用すると決めつけてはいけません。
移行で変えるべきはモデル名だけではない
両モデルの破壊的変更は共通で、関数呼び出しとthought_signatureの検証、thinking_budgetに代わるthinking_level、一部のサンプリングパラメータと事前入力されたモデルターンの削除が含まれます。モデル文字列だけを差し替えて公開すると、関数呼び出しや思考設定でそのまま失敗したり、気づかないうちにモデルの挙動が変わったりする恐れがあります。安全な手順は、関数呼び出し、思考レベル、サンプリング設定の3種類のケースをまずテスト環境で通し、出力とコストが期待通りであることを確認してから、本番トラフィックを切り替えることです。
12月までにまず動くべき人
モデル名をコードの定数や設定ファイルに書き込んでいるチーム、長期運用のサービス、2.5 Proの能力に依存するチームが最優先です。AI Studioで手動でモデルを選んでいる個人ユーザーも、既定の選択が変わっていないか確認する必要があります。12月1日を過ぎて旧名が使えても、旧モデルが動いているわけではありません。請求も挙動も新モデルに従います。切り替え当日に問題に気づけば、代償はさらに大きくなります。