AIレシピの分量が合わないと感じたら、そのまま鍋に入れてはいけません。AIレシピの分量がずれるのは、計算が間違っているからとは限りません。多くの場合、単位、食材の状態、鍋の大きさの3つが合っていないのです。調理前に2分かけて換算と確認をすれば、仕上がりの味と食感はずっと安定します。
分量がずれる理由
1つ目の理由は単位のあいまいさです。さじ1杯、椀1杯、ひとつかみは人によって大きく異なり、AIが想定するスプーンの大きさと自宅のスプーンも違うことがあります。2つ目は食材の状態の違いです。同じ肉200グラムでも、皮付き・骨付きと赤身だけでは歩留まりが異なります。同じ玉ねぎ1個でも大きさが2倍違えば、甘みや出る水分も変わります。3つ目は総量が鍋に合っていないことです。2人分のレシピをそのまま倍にして4人分にすると、調味料は倍でよくても、水分、火加減、煮詰める時間は単純に倍にはできません。そのまま倍にすると、塩辛くなったり汁が多すぎたりしやすいのです。
火にかける前の換算方法
まず、あいまいな単位をグラムとミリリットルに換算します。塩、砂糖、しょうゆ、油など味に影響する調味料は、感覚ではなくキッチンスケールや計量スプーンで必ず量ります。固体はグラム、液体はミリリットルで量ります。粉類は一度量って、自宅の計量スプーンが何グラムに相当するかを覚えておけば、次回からそのまま使えます。次に総量を決めます。人数と主食の組み合わせから考え、肉と野菜の総量を決めてから、そこから調味料を逆算します。調味料を先に入れてから食材を足すのはやめましょう。倍量で作るときは、塩としょうゆはまず1.8倍で入れ、味見してから足します。水やだしは少なめに入れ、煮詰まりが足りなければ足します。塩辛くなってから戻すのは難しいからです。
必ず量りたい食材
すべてを量る必要はありませんが、量ると最も効果があるものがあります。塩、砂糖、発酵用のイーストは、数グラムの違いで味と成否が大きく変わります。肉や魚介類は火の通りと分量に関わります。小麦粉や米は、生地のやわらかさやご飯の硬さ・水分に関わります。野菜、ねぎ、しょうが、にんにくは経験で入れてもかまいませんが、新しいレシピに初めて挑戦するときは野菜も一度量ってみてください。AIレシピの1人分が実際どれくらいなのかが分かります。一度量ってしまえば感覚がつかめ、次回は感覚で入れても大きくずれにくくなります。
1品の確認手順
AIレシピはまず最後まで読み、次にこの順番で確認します。人数と分量は合っているか、単位はグラムとミリリットルに換算できるか、重要な食材は量ったか、火加減と時間は自宅のコンロに合わせて調整したか。確認が終わってから下ごしらえを始め、調味料はあらかじめ小皿に分けておき、入れる順番どおりに加えれば慌てません。作り終えたら一言メモします。塩は多かったか少なかったか、水は多かったか少なかったか。次に同じ料理を作るときは、そのメモをもとに調整すれば、毎回AIに聞き直すより確実です。