PerplexicaはオープンソースのAI回答エンジンです。自前で動かせるメタ検索エンジンSearxNGでウェブを検索し、その結果を大規模言語モデルに要約させ、出典付きの回答を返します。モデルはOllama経由で完全ローカル実行もできれば、OpenAI、Claude、Gemini、GroqなどのAPI接続も可能です。検索語句や履歴を自分のハードウェアに留められる点が、プライバシーを気にする人やサブスクリプションに疲れた人への最大の魅力で、GitHubでは3万を超えるスターを集めています。
公式リポジトリ情報
- プラットフォーム:GitHub
- 組織名:ItzCrazyKns
- プロジェクト名:Perplexica
3つのモードと出典の選択
検索モードは3種類あります。単純な質問に素早く答えるSpeed、日常使いのBalanced、調査を深掘りするQualityです。出典はウェブ、議論(フォーラム等)、学術コンテンツに絞ることができ、特定のサイトだけを対象に検索することもできます。ファイルをアップロードして内容について質問する使い方にも対応しています。重要な点として、出典リストは常に表示されるため、回答を検証できます。これが通常のチャット画面との本質的な違いです。
向いている人、向いていない人
毎日AI検索を使い、サブスクリプションを払いたくない、あるいは検索語句を他社のサーバーに送りたくない人。共通の検索フロントエンドを自分たちの管理下に置きたい小規模チーム。AI回答エンジンの仕組みを理解したい学習者。逆に、保守に一切時間を割きたくない非技術者、完成度の高いモバイルアプリやプッシュ機能を期待する人、SLA付きの回答保証が必要なチームには向きません。サポートはコミュニティが前提です。
本当のコスト:Dockerは入口にすぎない
インストールはDockerで進み、一晩で終わります。継続コストはその後からです。第一に、回答品質は裏側のSearxNGインスタンスに依存します。設定が雑だと結果が薄くノイズも増え、モデルの回答もそれなりのものになります。第二に、モデル自体にお金かハードウェアがかかります。API接続は従量課金、Ollamaでのローカル実行には相応のGPUとメモリが必要です。第三に、検索エンジンやページ構造は変わり続けるため、更新後に特定の出典カテゴリが静かに空になることがあり、その対応はサポートチケットではなく自分自身です。
運用する価値はあるか
結論として、日常的に検索し、プライバシー上の理由も明確な技術者にとってPerplexicaは割に合います。一度組めば、サブスクリプション検索のかなりの部分を置き換えられます。たまにしか調べものをしない人、壊れたときに文句を言う先が必要な人は、正直なところ既製サービスのほうが良い買い物です。始める前に、初期構築に一晩、毎月少しの保守時間を見込んでください。その請求を受け入れられるなら、本当に自分のものと言える検索エンジンが手に入ります。