ユーザーフィードバック用プロンプトが役立つのは、こんな場面です。アプリストアのレビュー、アンケートの自由回答、サポートチケット、コミュニティの書き込みが何百件もたまり、上司に「ユーザーが一番不満なのは何か」と聞かれても、チームは「たぶん価格」「たぶんクラッシュ」と印象でしか答えられない。以下のプロンプトは、生のフィードバックを分類表、高頻度の問題、対応の優先順位に一度で変換します。コピーして変数を差し替え、最後にフィードバックを貼るだけです。
AIに要約を書かせるのとは違います。要約は感想しか得られませんが、このプロンプトはすべての結論に件数と原文の引用を求めるため、結果をそのまま要求の優先順位付けや週次会議の資料に使えます。20件未満なら自分で読む方が速いです。数百件以上になり、チャネル別やバージョン別の比較が必要になったときに真価を発揮します。
プロンプト本文(コピーして使用)
あなたはユーザーリサーチを担当するプロダクトアナリストです。以下のユーザーフィードバックを、ルールどおりに処理してください。
1. 分類:[分類軸、デフォルト:機能の問題 / 操作性 / 価格・課金 / 性能・障害 / コンテンツ・サービス / その他]で1件ずつ分類し、主カテゴリは1つだけにしてください。2つにまたがる場合は感情の強い方に入れ、副カテゴリを備考に書いてください。
2. 集計と感情:カテゴリごとの件数と割合を数え、さらにポジティブ、中立、ネガティブを分けて数えてください。推測は禁止です。数えきれない場合は、まず全件の分類結果を列挙してから合計してください。
3. 高頻度の問題:各カテゴリで最も頻度の高い具体的な問題を3つ選び、それぞれに代表的なユーザーの原文を1件、書き換えずそのまま引用してください。
4. 優先順位:件数、ネガティブの強さ、支払いや継続への影響を総合して、各問題にP0、P1、P2を付け、理由を一文で説明してください。
5. 出力形式:最初に集計表(カテゴリ|件数|割合|ネガティブ件数|代表的な原文)、次に高頻度の問題リスト、最後に分類不能または情報不足の件数を別に示してください。製品改善の約束は書かず、フィードバックに存在しない原因を作らないでください。
私の製品は[製品名と一文の紹介]です。このバッチの出所は[チャネル、例:アプリストア / サポートチケット / アンケート]、期間は[開始日と終了日]です。
フィードバック原文(1行に1件):
[フィードバック原文を1件ずつ貼り付けてください]変数の差し替え方
| 変数 | 入れる内容 | 例 |
|---|---|---|
| [分類軸] | 事業に合わせてカテゴリを変更。デフォルトの6分類は多くの消費者向け製品に合います | 教育製品なら:授業内容 / 講師の回答 / 配信の遅延 / 返金 / 宿題の採点 / その他 |
| [製品名と紹介] | どの製品・サービスへのフィードバックか | 日々の支出を記録する家計簿アプリ |
| [チャネル] | このバッチの出所。チャネルを混ぜない | アプリストアとサポートチケットは分けて実行し、結果を比較する |
| [開始日と終了日] | フィードバックの対象期間 | リリース前後で1バッチずつ実行すれば、新版で改善したか分かる |
| [フィードバック原文] | 原文のまま、1行1件、編集しない | 誤字や口語も残す。感情判定はその細部に依存する |
結果を受け取ったら追加で聞く2つの質問
1つ目は分類ミスの確認です。「分類に最も自信がなかった10件を挙げ、原文、入れたカテゴリ、迷った理由を示してください。」分類の正確さが集計の信頼性を決めます。この10件を確認する方が、全件を読み直すよりずっと楽です。
2つ目は場面の深掘りです。「P0の問題について、使用場面をさらに分解してください。どの操作手順、どの端末やバージョンで起きましたか。フィードバックに書かれていない点は情報不足と明記し、推測しないでください。」これでリストが開発者の再現条件になり、「重いと言われている」で止まりません。
陥りやすい3つの落とし穴
1つ目、貼る前に個人情報を除去してください。原文には電話番号、注文番号、実名が混ざりがちです。「ユーザーA」のような仮名に置き換えてから貼り、社内ルールがある場合は承認済みのAIツールを使ってください。
2つ目、一度に数千件を貼らないでください。モデルが丁寧に読める量を超えると後半の分類が雑になり、件数がずれます。200件前後ずつに分けて実行し、最後に各バッチの集計表を貼り直して統合させ、数字を一つずつ照合してください。
3つ目、件数の多さは重要さとイコールではありません。価格への不満は声が大きくなりがちですが、離脱の原因は数件しかない決済失敗かもしれません。プロンプトが支払いへの影響で順位付けするのはそのためです。最終判断では集計表を解約・継続データと照らし合わせてください。
一度うまくいったら分類軸を固定し、次のバッチでも同じカテゴリを使ってください。2か月分の件数を並べれば、改善している問題と悪化している問題が一目で分かります。