ToolNavs 便利なAIツールを発見
ツール投稿 ログイン
戻るAI情報
DeepMindのエージェント、旧式1024ビットRSAに2つの弱点を発見 1600倍は理論値、現代の鍵は無傷

DeepMindのエージェント、旧式1024ビットRSAに2つの弱点を発見 1600倍は理論値、現代の鍵は無傷

AI情報 • Admin • • 7 回閲覧

2026年11月6日、Google DeepMindは、人間の専門家の監督のもとでAIエージェントが、すでに廃れた1024ビットRSA暗号に2つの新たな弱点を発見したと発表した。発表はDeepMindの科学担当副社長プシュミート・コーリー氏によるもので、研究はジ・ドヴィジョタム氏とアブラディープ・タクルタ氏が主導し、カリフォルニア大学サンディエゴ校のナディア・ヘニンガー氏とInriaのエマニュエル・トメ氏が参加、技術論文2本が公開された。結論を先に言えば、影響を受けるのは1024ビットRSAだけで、現代のシステムが広く使う2048ビット以上の鍵は無傷で、オンラインバンキングやメッセージアプリ、ソフトウェア更新、デジタル通貨に脅威はない。

2つの弱点とは何か

1つ目はデジタル署名に関するものだ。エージェントは、攻撃者が署名ブロックの半分以上を支配すると、パディングがほとんど追加の保護を提供しなくなり、署名の偽造がパディングがない場合とほぼ同じ難しさになることを発見した。過去の学術研究による1024ビットのベンチマーク鍵では、エージェントの実装が従来手法より3.5倍少ないCPU時間で偽造を再現し、鍵そのものを因数分解するのに必要な計算量の1000分の1未満しか使わなかった。攻撃者が32バイトのデジタル指紋のような小さな部分しか支配できない難しい場合には、エージェントが新しいアルゴリズムを導き出し、DeepMindの理論上の推定では、1024ビット鍵において従来の最良手法より約1600倍優れているという。

2つ目はバッチ因数分解に関するものだ。エージェントは漸近計算量の優れた新しいアルゴリズムを見つけ、同ビット数の1024ビット鍵をまとめて因数分解する際、追加する鍵1つあたりの平均コストを従来のバッチ手法より約30倍下げた。2つの実験はどちらもサンドボックス内で行われ、対象は米国立標準技術研究所(NIST)が2013年に新規署名の生成への使用を停止した1024ビットRSAだ。研究チームがこれを選んだのは、意味のあるほど複雑で、攻撃しても誰も傷つけないほど古いからだ。

数字の読み方と影響を受けるのは誰か

1600倍と30倍という数字は分けて読む必要がある。1600倍は理論上の推定で、攻撃者の支配範囲が小さい場合にのみ当てはまる。実測値はCPU時間3.5倍の削減だ。30倍も同じくアルゴリズム面での漸近的な改善であり、実際の鍵がまとめて破られたわけではない。AIに脆弱性を探させるという同じ方向性で、OpenAIのGPT-6 Cyberはソフトウェアの脆弱性の自動発見に特化し、権限昇格率は0.07%まで下がった。

ここで本当に注目すべきは「RSAが破られた」ことではなく、AIエージェントが暗号解析というハードな数学の分野で自らアルゴリズムを前進させられるようになったことだ。DeepMindは、2048ビットRSAとNIST標準の耐量子暗号アルゴリズムはこれらの結果の影響を受けないと明言している。1024ビットRSAのレガシーシステムをまだ抱える組織にとって、本当の課題は移行であり、パニックではない。1024ビットはとっくに引退すべきものだった。今後は2本の論文が暗号学界の検証に耐えるか、そしてエージェント主導の暗号解析が次にどのアルゴリズムに向かうかが注目点だ。

おすすめツール

もっと見る