2026年11月6日、コーディングエージェントのAmpは、エージェントやチームと協働する新しい方法「spaces」を公開した。spaceとは、1体のエージェントとの会話であり、そのエージェントが他のエージェントのスレッドを生成・調整する役割を担う。ユーザーが自分でスレッドを作ったり整理したりする必要はもうない。Ampの見立てでは、これがエージェントとの協働の未来かもしれない。人は「艦長の席」に座って全体を見渡し、必要なときだけ細部に入り込む。
Ampは自社チームの3つの例で説明している。新機能の開発では、チーム全員が「Spaces v1」というspaceを共有し、フィードバックやバグ、新しいアイデアをチャットに投げ込むと、エージェントがそれらを各スレッドに振り分けた。話し合いたいときはまずコメントで話し、準備ができたらAmpを呼び出した。ローンチの運営では、Lewisが1つのspaceからservice accounts機能を公開した。XやSlack、バグ報告を監視し、届いたバグを修正し、メールや返金を送り、その後1週間、そのspaceがユーザーの問題とシステムの健全性を見守り続けた。定期的なセキュリティレビューでは、Willがspaceに目標を与えた。最近の変更をセキュリティの観点で見直すことだ。初回はコードベースを16の領域に分け、それぞれを別スレッドでレビューし、すべての指摘を別のスレッドで再確認し、最終的に14件の問題をspace内のまとめ文書に記録した。
spaceを始めるのは簡単だ。サイドバーのSpaces欄で+を押し、タイトルとプロジェクトを決めて、エージェントに何をするか伝えるだけだ。Ampはこうも述べている。ここ数週間、チームは自然と議論をspaceに移し、ビデオ通話や会話までSlackの代わりにspaceで行うようになった。ただ、これはあくまでAmp自社の使い方だ。チームの規模や進め方はそれぞれ違うため、同じ効果が出るかどうかは、もっと多くのチームが試してからでないと分からない。マルチエージェントの並行作業にコストがかからないわけでもない。マルチエージェントチームの実測では、コストが最大5.1倍に膨らむ一方で、品質はほとんど変わらなかった。spacesが省くのはスレッド整理の時間であり、調整そのもののコストが消えるわけではない。
次に見るべきは2つある。spacesがAmpの一機能からマルチエージェント協働の一般的な働き方へ広がるかどうか。そして、他のコーディングツールが同様の設計で追随するかどうか。MetaがConductorを買収し、マルチエージェント並行コーディングに賭けていることは、大手も同じ方向へ動いている証拠だ。すでにAmpを使っているチームにとって、試すコストは小さい。次の機能開発でspaceを一つ開いてみれば、スレッド整理の時間が省けるのか、それとも見守るべき調整が一層増えるのかが分かる。