Googleは11月3日の公式ブログで、Guided LearningをGoogle検索とGoogle Classroomに導入するとともに、学校向けの既定の設定を変更すると発表した。ClassroomのGuided Learningは同日から世界中で利用可能になり、検索版は今月末に米国の数校でパイロットを開始する。一方、Gemini、Gemini Notebook、Classroom版Gemini、Google検索の4つの製品は、学校の管理者が明示的に有効化するまで、K-12の生徒アカウントでは完全に無効になる。Googleの考え方は、AIが答えを直接渡すのではなく、まず生徒に問題を考えさせることであり、有効化するかどうかは学校が決める。
教室では、答えを出す前にまず質問する
Guided LearningはもともとGeminiの学習モードとして始まった。Googleはブログでこれを「生産的な葛藤」と説明している。生徒に挑戦し続けさせながら、圧倒されないようにするという考え方だ。自由回答形式の質問と段階的な分解で、生徒が考える過程を飛ばして結果だけにたどり着くことなく、問題解決のプロセスをたどる。Googleは、この手法が測定可能な学習効果をもたらすとする研究を引用しているが、ブログ本文には独立して確認できる具体的な数値は示されていない。
Classroomでは、Guided Learningは教師が割り当てるアクティビティになる。生徒が教師に割り当てられたGuided Learningアクティビティを開始すると、授業の教材に根ざした1対1の学習ツールのように働き、生徒が課題に集中するのを助けると同時に、クラスのどこに支援が必要かを教師にリアルタイムで伝える。検索版は別の場面を想定している。システムが生徒が特定の種類の宿題の手助けを求めていると判断した場合、検索はトピックを段階的にたどらせる。Googleが挙げる例は、生徒が複雑な物理の問題を貼り付けたり、読書感想文の作成を検索に手伝ってもらおうとしたりする場合で、表示されるのは直接の答えではなく、批判的に考えるための促しだ。
学校がAIを有効化しなければ、生徒のアカウントはどこで止まるのか
最も影響が大きい変更は既定の設定だ。Googleはブログで、学校などの意見を聞いたうえで、Gemini、Gemini Notebook、Classroom版Gemini、Google検索へのアクセスを、学校の管理者が明示的に有効化するまでK-12の生徒アカウントでは完全に無効にすると明記した。Googleはまた、今後数か月のうちに学校とさらに詳細を共有し、学校が準備する時間を確保するとしている。つまり、ClassroomのGuided Learningはすでに利用可能で、検索のパイロットはこれからであり、新しい既定の無効化ルールにはまだ確実な施行日がない。この3つの時間軸を混同してはならない。
学校にとって選択は明確だ。有効化すれば、生徒はガイド付きの学習ツールと検索を利用できる。有効化しなければ、生徒のアカウントは無効のままで、管理者が積極的に操作して復旧させなければならない。Googleはこれを学校へのコントロールの移譲と説明しているが、実際の効果は管理者が設定を速やかに完了できるかどうかにかかっている。今後注目すべき具体的な点は、米国のパイロット校の教師からのフィードバックが検索版の展開ペースを変えるかどうか、そしてGoogleが公表する詳細が、AI機能なしの検索だけを使う中間的な選択肢を学校に残すかどうかだ。