表分析プロンプトが失敗する一番の原因は、AIが計算できないことではなく、質問が漠然としすぎていることです。売上表や経費表を貼って「分析して」とだけ伝えると、見出しを繰り返しただけの空虚な答えが返ってくることがよくあります。下のプロンプトは問い方を変えています。まず分析の目的を決め、出力の順序を指定し、表にある数字だけを使うよう縛ることで、コピーしてそのまま使えます。
どんな表に向いているか
月次売上表、経費精算表、在庫表、ユーザーフィードバックの集計表などに向いています。条件は、金額・数量・割合といった明確な数値列があることです。数字のない文字だけの記録やリストには向きません。AIができるのは書式の整理だけで、分析にはなりません。
そのままコピーできるプロンプト
あなたはデータアナリストです。以下の表を分析し、まず結論を述べ、次に根拠を示してください。
表データ:
[表をここに貼り付ける]
分析の目的:[例:今月の売上減少の原因を特定する]
次の順序で出力してください:
1. 核心となる結論:最も重要な変化を一文で述べること。
2. 重要な数字:変化が最も大きい数字を3つ挙げ、比較の基準(前月比・前年比・構成比)を明記すること。
3. 異常値:通常の範囲から外れた行や列を指摘し、どれだけ外れているかを示すこと。
4. 考えられる原因:表自体が裏付ける原因だけを挙げ、推測には推測と明記すること。
5. 次のアクション:すぐに実行できる行動を2つ挙げること。
条件:表にない数字を作らないこと。計算できない指標は計算できないと述べ、不足している項目を明記すること。変数の入れ方
| 変数 | 入れる内容 | 例 |
|---|---|---|
| [表をここに貼り付ける] | 表全体、または絞り込んだ行と列。見出しは残すこと | 1〜9月のチャネル別売上 |
| [分析の目的] | 本当に知りたい一つの問い | 今月の売上減少の原因を特定する |
| 期間(任意) | 目的の後に範囲を限定する一文を加える | 第3四半期のデータのみを対象とする |
表を貼る3つの方法
- 表計算ソフトで範囲を選択してそのままチャットにコピーすると、書式はたいてい保たれます。
- 表が大きい場合はまずCSVで書き出してから貼り付け、分析と無関係な列を削ってノイズを減らします。
- 列名が略語や社内コードの場合は、プロンプトの前に意味を一文添えます。たとえば「GMVは流通総額を指す」と書けば、AIが推測で間違えるのを防げます。
結果の精度を上げる4つの調整
- 比較の基準を固定する:前月比・前年比・構成比のいずれかを目的に書き込めば、AIが基準を行き来しなくなります。
- まず範囲、次に詳細:異常値だけが欲しい場合は1番と3番だけを残し、他を削ると答えが絞られます。
- 数字を一つずつ照合する:AIの出した重要数字を元の表と突き合わせます。特に合計行と割合は間違いが最も多い箇所です。
- 一度に一つの目的だけを問う:減少の原因、成長の機会、来年の予測を同時に問うと、答えはすべて浅くなります。分けて問いましょう。
陥りやすい3つの落とし穴
- 結合セルや複数行の見出しは、AIが行と列の対応を読み違える原因になります。貼る前に結合を解除し、見出しを補完してください。
- 「分析して」「できるだけ詳しく」といった目的は、判断をすべてAIに委ねることになり、出力は必ず漠然としたものになります。
- AIが推測と明記した原因は、そのまま結論として扱ってはいけません。実行に移す前に、実際の業務と照らして再確認してください。