AI旅行プランナーを選び間違えると、行程が見劣りするよりも、画面上では完璧に見えて現地で崩れる計画ができあがる。営業時間が合わない、乗り継ぎに間に合わない、勧められた店がとっくに閉店している、といった具合である。画面の見栄え比べから入らず、まず自分がどのタイプの旅行者かを見極めるべきだ。以下の三タイプでは、道具に求めるものがほとんど重ならない。
まず旅行タイプに当てはめる
| 旅行タイプ | 本当に必要な助け | 向いている道具 |
|---|---|---|
| 節約型の個人旅行 | ルートの取捨選択、交通の接続、予算配分 | ChatGPTやGeminiのような汎用アシスタントで何度も詰める |
| 親や子ども連れ | ゆったりした行程、乗り換え少なめ、近場の食事と休憩 | MindtripやLaylaのような地図型プランナーで、先に地図を見て日数を決める |
| 出張 | 時間が固い、空港と会議場所の接続 | 汎用アシスタントにカレンダーと地図での人の確認を加える。発想より確実さ |
個人旅行には汎用アシスタントが合うことが多い。行程は何度も直すものだからだ。日数、予算、絶対に行きたい場所と絶対に外す場所を一度に伝え、まず枠組みを作らせ、日にちごとに移動時間を詰めていく。地図型プランナーは観光地を地図上に落とせるため遠回りが一目で分かり、家族連れの無駄歩きを減らせる。ただし無名の目的地ではデータが薄いことが多く、営業時間やチケット情報は公式の案内で一度確認し直す必要がある。
買っても使わない人
一つ目は行程がすでに固まっている人。航空券もホテルも予約済みで日々の行き先も決まっているなら、プランナーの出番は天気と交通の確認程度しかない。二つ目は人気都市への二、三日の短期旅行者で、攻略サイトの既成ルートで十分であり、一度きりの旅のために新しい道具を覚える割に合わない。三つ目はリアルタイムの正確さを最重視する人。AIが出す時刻、価格、営業状況は古い可能性があるため、予約や支払いに関わる部分は航空会社、鉄道、観光地の公式ページで必ず照合する。道具は下書き用紙であって、予約の根拠にはできない。
決める前に三つをその場で試す
まず、よく知っている都市で一日の計画を作らせ、遠く離れた観光地を同じ日に詰め込まないかを見る。この一手で、名前を並べるだけの道具の大半は落とせる。次に、最終日の午後は必ず空港へ向かう、特定の日の昼は休憩を空ける、といった硬い条件を守れるか確認する。条件を聞けない道具は、見栄えが良くても使えない。最後に書き出しと修正のしやすさを見る。行程は最終的にスマートフォンでオフラインでも見られ、手軽に直せる形に落ち着くべきだ。この三関門を通って初めて有料化を考える価値があり、通らなければ無料版で楽しむにとどめ、旅全体をその道具に賭けないことだ。