AIプリンターを買う価値があるかどうかは、まず1つの数字から考えましょう。HP Smart Tank 7603は当時のHP米国公式サイトで349.99ドルと表示され、搭載するHP Print AIには、ウェブページやメールから不要な内容を取り除き、レイアウトを整えるPrecise Print機能があります。HPによれば、紙を最大38%、インクを最大47%節約できるということです。機能そのものは本物ですが、価値があるかどうかは、何を、どれだけ印刷するかによります。
本当に手間が省ける2か所
1つ目はウェブページとメールの印刷です。ブラウザから直接印刷すると、広告、ナビゲーションバー、途中で切れた表が一緒に出てきがちでした。AIによる整形は不要な内容を取り除き、表を1ページに収め、印刷前に向き、文字サイズ、段数を調整できます。2つ目は写真と文書の自動最適化で、色補正とサイズ合わせを機械が先に行うため、たまにしか写真を印刷しない人も画像編集を覚える必要がありません。この機能は、Smart Tank 7603やOfficeJet Pro 8125eを含む一部のHP機種にだけ搭載されています。購入前に必ず型番を確認してください。対象外の機種にはこの機能がありません。
ハードルとコストは消耗品にあります
AI機能があっても、プリンターの昔からのルールは変わりません。カートリッジやインクタンク、用紙、メンテナンスは継続的な出費です。タンク式は1ページあたりのコストが低く、たくさん印刷する人に向いています。カートリッジ式は本体が安い代わりに、カートリッジの交換頻度が高くなります。HPの一部機種ではHPチップ付きのカートリッジが必須で、HPチップのないカートリッジはダイナミックセキュリティ機構にブロックされます。注文前に知っておくべき点です。ページ数に応じたサブスクリプションは印刷量が安定している人に向いています。印刷量の波が大きいと、印刷しなかったページの分まで払うことになりかねません。家庭でめったに印刷せず、月に数回も印刷しない人は、インクの乾燥と使われないサブスクリプションによる損失が、AI整形で節約できる紙代を上回る可能性があります。
買う・待つ・買わないの判断
ウェブページ、宿題、経費精算書類をよく印刷する家庭や小規模オフィスは、対応機種リストにあり、タンク式か大容量カートリッジの機種を選ぶと、AI整形を毎日使えます。白黒だけを大量に印刷するオフィスは、レーザープリンターの方が1ページあたりのコストが低く、AIインクジェットは最適解ではありません。ほとんど印刷しない人や、文書はスマートフォンでしか見ない人は、AI機能のためにお金をかける必要はなく、近所の印刷屋の方が安上がりです。決める前に3つ確認しましょう。型番が対応リストにあるか、消耗品が年間いくらかかるか、自宅のネットワークと設置場所は便利か、です。