AI切り抜きの縁がぼやけて髪がきれいに抜けないとき、原因はたいてい元の写真にあります。背景がごちゃついている、光が弱い、髪の色と背景の色が近いといった場合は、まず写真の問題かツールの問題かを見分けてから、写真を変えるか方法を変えるかを決めましょう。背景がすっきりして光が均一な写真なら、縁は一度できれいに抜けることが多く、ツールを次々と変えるのは時間の無駄になります。
縁のぼやけは、たいてい元の写真が原因
背景に物が多かったり、人物と背景の色が近かったりすると、境目を判別するのが難しくなります。逆光、露出不足、写真自体のぼやけも縁をにじませます。この場合はツールを変えても意味がありません。写真の時点で情報が失われているからです。解像度が低いのも同じで、拡大すれば縁自体がぼやけていて、ツールで細部を補うことはできません。撮り直せるなら撮り直しましょう。無地かシンプルな背景を選び、人物と背景の色をはっきり分け、顔に光を当て、髪の輪郭をはっきりさせてから、もう一度切り抜きます。
ツールが合わないと、髪の縁がいちばんぼやける
輪郭がはっきりした硬い縁の被写体にしか向かないツールもあります。髪やベール、ぬいぐるみに使うと失敗しやすいのです。同じ写真で二つ三つのツールを試しても縁がぼやけたままなら、まず写真を責めず、髪の処理や縁の補正ができる切り抜きツールを試してみましょう。ツールを選ぶときは、髪や毛並みのような細い縁の作例があるかを確認し、作例の縁がきれいなものだけを自分の写真で試します。切り抜いた後はサムネイルだけで判断せず、部分を拡大して確認しましょう。サムネイルではきれいに見えても、拡大すると縁に色のにじみが残っていることがよくあります。
髪や細い縁は、やり直すより拡大して整える
髪がいちばん難しい部分です。毛は細くて数が多く、背景の色に近いこともよくあります。切り抜いたら、一本一本の毛が見えるまで拡大し、ぼやけた縁を縁の補正やぼかし、消しゴムで少しずつ整えます。一度に消しすぎず、少量ずつ進めるほうが髪の層を保ちやすくなります。どうしても抜けない細い毛は、専用の髪の処理機能を使うか、手で数本描き足してなじませると、離れて見たときにむしろ自然に見えます。半透明のベールやガラスの縁も同じで、一度で完璧に抜けることを期待せず、少し柔らかい移行を残すほうが、硬く切り取るよりきれいに見えます。
書き出す前に、三種類の背景でそれぞれ確かめる
PNGで書き出す前に、切り抜いた画像を白、黒、色付きの背景にそれぞれ置いて見てみましょう。白い背景では見えない問題が、黒い背景ではすぐに現れます。縁の色のにじみ、残った背景色、抜け残った細い髪がみな見えてきます。問題が見つかったら整える工程に戻って直し、別の背景で確認し、三種類の背景すべてで縁がきれいになるまで繰り返してから書き出して使いましょう。極端に細い髪や半透明のベールの写真を一度で完璧に抜くのは難しく、段階を追って整えるほうが、切り抜きを繰り返すより安定した結果になります。