Anthropicが上場申請を提出した翌日の2026年10月27日、アジア株は大きく上昇した。ロイターの同日の市場報道によると、韓国の総合株価指数は早朝の取引で4%超上昇し、日本の日経平均は1.9%、MSCIアジア太平洋(日本を除く)指数は1.2%それぞれ上昇、ナスダック先物は0.4%高となった。投資家はこの上昇を、前日に公開されたAnthropicの目論見書と結びつけて受け止めた。そこに示された上半期の売上高の伸びが、AI業界の稼ぐ速さに対する市場の見方を変えたからだ。
上昇が及んだ範囲
10月26日、Anthropicは米証券取引委員会にS-1を提出し、ティッカー「ANT」でナスダックへの上場を計画していると発表した。発行株数と価格帯はまだ決まっていない。上半期の売上高は162億8600万ドル、純損失は807億4800万ドルで、このうち約723億8800万ドルは、現金の支出ではなく転換社債などの公正価値の変動によるものだった。
1社だけの話ではない
米国の半導体株も夜間に上昇し、フィラデルフィア半導体指数は2.8%高と、1カ月で最大の1日上昇幅を記録した。MetaがAIインフラ向けに最大950億ドルを調達する計画も、市場は同じ流れの続きと受け止めた。計算資源への支出は増え続け、関連企業の受注期待も高まるという見方だ。
熱気の後は決算シーズン
今週はAlphabet、Microsoft、Amazonなどが決算を発表し、米連邦準備制度理事会、欧州中央銀行、日本銀行も政策会合を開く。エコノミストは3行とも金利据え置きを予想している。Ameripriseのチーフ・マーケット・ストラテジスト、Anthony Saglimbene氏は、積極的な設備投資が持続的な事業需要を反映していると判断するには、需要がこうした相互に関連する企業群の外側にも広がっている証拠が必要だと指摘した。目論見書がムードに火をつけた。決算シーズンが答えなければならないのは、この支出が持続的な利益になるかどうかだ。