スマートビデオドアベルを買う価値があるかは、まず自宅の玄関に本当の需要があるかで決まる。宅配が多い、よく留守にする、一人暮らしで安心材料がほしい。そういう家では「誰が来たか、荷物はまだあるか」に答えてくれる。逆に物珍しさだけなら、月額料金と充電の手間が新鮮さより長持ちするだろう。この分野の近年の最大の進歩は AI 認識で、立っているのが人か、車か、揺れる木の影かを見分けられるため、通知が通り過ぎる車のライトで埋まることがなくなった。
本当の売りは三つだけ
一つ目は人物と荷物の検出だ。誰かが立ち止まったり荷物が置かれたりすると、画像付きの通知がすぐ届き、風で草が揺れるたびに震えることがない。二つ目は双方向通話と定型応答だ。留守でも配達員に置き場所を伝えたり、録音音声で先に応答したりできる。三つ目はイベントの再生だ。玄関で実際に何か起きたとき、荷物が持ち去られたとか、誰かが長くうろついたとか、その録画を呼び出せる。音が鳴るだけの昔ながらのドアベルにはない機能だ。
買う前に三つの帳尻を計算する
一筆目は月額料金で、製品の分かれ目が最も大きい。Ring に代表されるクラウド型は、人物・荷物検出も録画の見返しも有料プランの中にあり、契約しなければライブ映像と基本通知だけが残る。Eufy に代表されるローカル型は、認識を端末側で処理し録画を家の中の基地局に保存するため、核となる機能に月額はかからない。ただし基地局が壊れたり盗まれたりすれば録画も一緒になくなる。買う前に一言だけ確認しよう。解約したら、このドアベルには何が残るのか。二筆目は電源だ。電池式は取り付けが一番楽だが、数か月ごとに外して充電する必要があり、玄関の出入りが多い家では消耗が早まる。既存のドアベル配線がある家は有線式を優先すると、以後の手間が消える。三筆目は通信とプライバシーだ。玄関の Wi-Fi が弱いと映像は止まり通知は遅れ、体験は台無しになる。設置前に玄関先でスマホの電波を測っておきたい。加えて、共用空間を映し続けるカメラは、画角と近所への配慮も問題になり、集合住宅によってはこうした機器に明確な決まりがある。
注文前の最後の確認、三つ
一つ目、玄関の環境が合っているか。玄関がエレベーターホールに近接する住戸は、先に管理規約と近所の受け止めを確認すること。一人暮らしで留守が多く、宅配が多い家庭にはちょうど需要に合う。二つ目、長く世話をし続けられるか。定期的な充電もアプリ通知の確認もしたくない人には、ローカル録画つきの普通のテレビドアホンの方が正直に手間がかからない。三つ目、方式を先に決めてから性能を比べる。クラウド契約かローカル保存かを先に決め、その後に暗視と画質を見る。使わない超高解像度に追加料金を払う必要はない。玄関で人と荷物を見る用途では、画素数の上積みより、検出が正確で取りこぼしがないことの方がずっと大事だ。