Cline は VS Code の拡張機能として動くオープンソースのプログラミングエージェントです。プロジェクトを読み、変更を計画し、複数ファイルを編集し、ターミナルコマンドを実行して、各ステップで承認を求めます。GitHub では約7万スターを集めています。売りは価格ではなく(ソフト自体は無料)、モデルの自由さです。Anthropic、OpenAI から Ollama 経由のローカルモデルまで、自分の API キーを持ち込んで使います。
公式リポジトリ情報
プラットフォームは GitHub、組織名は cline、プロジェクト名は cline、ライセンスは Apache-2.0 です。もとは Claude Dev という名前で始まり、現在は VS Code 拡張のほかに JetBrains 用プラグインとコマンドライン版もあります。
使う人が多い理由
一つ目はサブスクリプションに縛られないことです。API アクセスが既にあれば、払うのは実消費分だけです。二つ目は Plan と Act の二段構えで、先に作業計画を話し合ってから実行させ、チェックポイントで変更を戻せます。三つ目は MCP による拡張性で、データベースや外部サービスをつなげられます。閉じたエディタに環境ごと預けたくない開発者には筋の通った組み合わせです。
コストはトークン消費に隠れている
Cline 自体は無料でも、各ステップがモデルへ文脈を送ります。ファイル構成、ファイル内容、コマンド出力、エラーログです。長い作業では、一回のセッションが、サブスク利用者なら半月気づかない額を静かに食い潰します。最上位モデルをつないで大きなリポジトリを触らせるなら、API の請求は後ではなく前に確認してください。安いモデルやローカルモデルは請求を抑えますが、計画と自己修正の質は目に見えて落ちます。
向く人、向かない人
VS Code に残り、モデルを自分で選び、各ステップを承認したい開発者に向きます。鍵の管理、モデル選び、コスト管理まで全部自分でやる必要があるので、手軽さを求める初心者には向きません。厳しいコンプライアンスのあるチームは、選んだ API でコードがどこへ流れるかも別途確認が必要です。オープンソースであること自体はその答えになりません。
結論として、API アカウントを使い慣れ、制御を手放したくない人にとって、Cline は最も強いオープンなエージェント基盤の一つです。たまに数行補完するだけなら、サブスク型エディタの方が正直な選択です。