AIコンパニオン玩具を買う価値があるかどうかは、話せるかどうかではなく、会話を取り除いた後に何が残るかで決まる。こうした製品はたいていぬいぐるみや卓上の姿で、マイクとスピーカー、ネットワーク接続の大規模モデルを備え、対話や物語、質問への回答ができ、一部には表情画面や触覚反応もある。子どもの物語相手に、一人暮らしの高齢者の話し相手に、と聞こえは良いが、注文前に三つの勘定が必要で、いずれも仕様表には載っていない。
一つ目の勘定:新鮮さが過ぎた後、何で残るのか
会話そのものの新鮮さは驚くほど早く薄れる。対話が汎用的な質疑応答だけなら、子どもは一、二週間で同じ流れの繰り返しに気づき、機器は隅に追いやられる。使用期間を本当に延ばすのは、更新され続ける物語や学習の内容、名前や好みを覚える記憶力、家族みんなで参加できる遊びの仕組みである。選ぶときは売り場で三分試しに話すだけで終わらせず、内容がどのくらいの頻度で更新されるか、記憶がどれだけ持つか、更新が止まったら何が残るかを重点的に聞くべきである。モデルとの素の会話だけに頼り、自前の内容を持たない製品が最もほこりをかぶりやすい。
二つ目の勘定:価格より購読と私的領域
多くのコンパニオン玩具では、本体価格は入場券にすぎず、核となる対話や内容は月額や年額の購読制で、解約すると会話自体が使えなくなる場合もある。買う前に三年分の総額を計算してほしい。本体価格に三年分の購読料を足し、タブレットとコンテンツアプリの組み合わせと比べると、その差は宣伝ほど大きくないことが多い。私的領域ももう一つの側面である。こうした機器は寝室や居間に長く置かれ、子どもの声はクラウドへ送られて処理される。録音を削除できるか、保護者側で記録の確認や停止ができるか、使っていないときにマイクの物理スイッチや明確な表示があるかを確認すべきである。データの行き先を説明できないブランドは、どれほど可愛くても一旦見送るのがよい。
三つ目の勘定:人の寄り添いは代替できない
販売側が最も好む言葉が寄り添いだが、その核である本当の気持ちへの応答や共有した体験の記憶こそ、この種の製品が最も浅い部分である。子どもが唯一の打ち明け相手にしたり、高齢者が主な話し相手にしたりすると、人と過ごす時間を奪う危険がある。より確かな位置づけは、家庭の中の小さな道具として具体的な役目を与えることだ。就寝前の物語、英語の音読練習、水分や服薬の声かけ、こうした小さな用事は得意である。買う前に、担わせる仕事を二つか三つ決めておくこと。役目がはっきりした機器はほこりをかぶりにくい。すでにスマートスピーカーやタブレットがあり、子どもが音声対話に興味を示さず、購読を続けるつもりもない家庭は買わなくてよい。その予算は本や対面の活動に回す方が実りがある。