要件整理プロンプトが最も役立つのは、アイデアは多いのに言い方が散らかっている場面です。会議が終わっても「エクスポートが欲しい」「通知があるといい」といった発言ばかりで、そのまま開発できる形にはなっていません。下のプロンプトに議事録やチャットログ、自分の口頭メモをそのまま貼ると、AI はまず理解を復唱し、受け入れ基準つきの要件項目に分解し、最後に曖昧な点を質問リストとして切り出します。勝手に補完することはありません。
そのままコピーできるプロンプト
あなたは BtoB 製品の経験 8 年のプロダクトマネージャーで、曖昧なアイデアを開発可能な要件に分解するのが得意です。以下の散らかった説明を要件リストに整理してください。
私の元の説明:
[議事録、チャットの文字起こし、口頭メモをそのままここに貼ってください。乱雑なままで構いません。事前に整える必要はありません]
製品背景:[製品名]は[対象ユーザー]向けの[製品タイプ]で、現在の最大の課題は[核心的な困りごと]です。
今回の目標:[例:今月末までにリリースし、有料ユーザーの継続率を優先する]
やらないこと:[例:決済フローは変更しない、モバイル対応はしない。なければ「特になし」と書く]
次の 5 ステップの順に出力し、飛ばさないでください。
1. まず、あなたが理解した核心要件を一文で復唱してください。私の説明に矛盾があれば、勝手に丸めず矛盾点を指摘してください。
2. 要件を独立した項目に分解し、1 項目 1 内容で表にしてください。列は:番号、要件名、解決する課題、利用者、受け入れ基準。受け入れ基準は「〜のとき、システムは〜すべき」という文式で書いてください。
3. 各項目に優先度をつけてください:必須(なければ目標未達)、推奨(体験が明確に改善)、余裕があれば。各項目に理由を一文添えてください。
4. 「情報不足」の節を別に設け、私が明言しておらず推測するしかない点を質問形式で列挙してください。数字、日付、担当者を勝手に作らないでください。
5. 推奨する開発順序を示し、どの項目がどの項目に依存するかを一文ずつ説明してください。
制約:私が提供した内容だけを整理し、言及していない機能を追加しないでください。不確かな点はすべて情報不足の節に入れ、要件項目には入れないでください。4 つの変数の埋め方
- [元の説明]:推敲不要です。音声の文字起こしやチャットログで構いません。素材が生のままであるほど、本当の要件とついでの発言を AI が見分けやすくなります。100 文字未満だと質が目に見えて落ちるので、先に素材を集めてから実行してください。
- [核心的な困りごと]:欲しい機能ではなく、ユーザーが困っている事実を書きます。「サポート担当が毎日 3 回手作業でデータを書き出して顧客に送っている」のように書きます。
- [今回の目標]:期限と取捨選択を必ず含めます。「2 週間以内にリリース、コアフローだけを守る」など。具体性が高いほど優先度の並びが信頼できます。
- [やらないこと]:最も漏れやすい項目です。最初に境界を引いておくと、ついでに挙がったアイデアまで今回のリストに入るのを防げます。
1 回目の後に効く追加指示
1 回目の出力はすぐ使わず、まず「情報不足」の節を見てください。そこが今回の整理の本当の成果です。各質問に同じ会話の中で答えたら、「今補足した情報にもとづいて要件表を更新し、優先度が変わった項目に印をつけて」と追加します。受け入れ基準に「ユーザー体験を向上させる」のような曖昧な表現があれば、「2 番目の項目の受け入れ基準を、一つずつチェックできる文に書き直して」と指示します。項目が 15 を超えたら、「必須、推奨、余裕があればの順にグループ化し、各グループ内は開発順に並べて」と加えます。
一度で終わらないケース
元の説明に対象ユーザーの記載がなければ、AI は骨組みしか作れず、情報不足の方が要件より多くなります。これは正常です。背景を補って 2 回目を実行してください。価格、契約条件、コンプライアンスに関わる要件は下書き扱いにし、担当者が 1 件ずつ確認してからスケジュールに入れてください。また、このプロンプトが整理するのは「実際に語られたこと」だけです。誰も口にしなかった重要要件は出現しません。会議前に参加者全員に「最も重視する点を 1 つ」書いてもらうと、結果がかなり良くなります。