AIスマホはこの二年、発表会の主役です。写真から通行人を一タップで消し、通話をリアルタイム翻訳し、アシスタントが予約やメッセージ作成までこなす。しかし日常で本当に使う機能は少なく、多くは機種を問いません。古い機種でもシステム更新やアプリで手に入ります。AI機能のためだけに一、二万円上乗せして買い替える価値があるかは、あなたがそのヘビーユーザーかどうかで決まります。
本当の売りは三つ
一つ目は画像処理です。被写体消去、写真の拡張、夜景やポートレートの最適化は最も実感が強く、その場でネット不要で効くため、旅行や子どもの写真で編集の手間が確かに減ります。二つ目は音声と通話です。リアルタイム字幕、通話翻訳、録音の文字起こしと要約は、国境を越える会議や取材が多い人には本物の生産性です。三つ目は端末上の処理です。質疑応答、要約、写真加工の一部が端末内で完結し、オフラインでも速く、プライバシー面でも安心です。ここがフラッグシップチップ搭載機とその他を引き離します。
ハードルは宣伝より高い
機能の提供は段階的です。同じシリーズでも地域、言語、批次ごとに追加されるため、購入時にデモされた機能が自分の端末に来るまで数か月かかることがあり、使える範囲は市場ごとに違います。看板機能の多くは今もクラウドの大規模モデルを呼ぶため、オフラインや電波の悪い場所、サービス変更時には使えません。サブスクリプションの影も出始めています。高機能なAIが無料期間の後に有料化するかは方針が固まっておらず、三年後も無料枠に残る保証は誰にもできません。アシスタントが操作できるアプリやサービスも生態系に制限され、デモの滑らかな連携は常用アプリでは半分しか動かないことがよくあります。
買って損しない人、眠らせる人
向くのは、撮影が必須でカメラにお金を払う理由がある人、通話・録音・外国語のやり取りが仕事の中心の人、三年四年前の機種からどうせフラッグシップに替える人です。この三タイプにはAIは買い替え予算の妥当な加点です。AIだけを理由に替えない方がいいのは、動画とチャットと決済しかしない人、今の機種で十分です。複雑な用事をアシスタントに丸投げしたい人も、現在の完成度には失望するでしょう。五年間使うつもりの価格重視派は、ストレージ容量と画面にお金を使った方が確実な見返りがあります。
買う前に店頭で試す三つ
基調講演を聞くのではなく、自分で触ってください。担当者に被写体消去を実演してもらい、輪郭や光の不自然さを確認する。通話翻訳かリアルタイム字幕を開き、訛りのある日常の話し方で認識と遅延を見る。最後に、この端末で今日使えるAI機能はどれか、まだ配信待ちはどれか、将来有料化するものはあるかを率直に聞く。この三つをその場で確かめれば、AIへの上乗せは明朗な支出になります。そうでなければ、普通のフラッグシップとの差は箱に印刷された数文字だけかもしれません。