作曲練習のツールを選ぶときは、まず何が欲しいかをはっきりさせることだ。ショート動画のBGMに必要なのは速さと安さ、作曲練習に必要なのは何度でも直せて書き出せること、商用リリースに必要なのは権利がクリーンでダウンロードできることである。Suno、Mureka、Udioの3つは料金だけ見れば同じで、月10ドルから始まる。しかしダウンロードのルールと権利は大きく違い、選び間違えたときの代償は月額料金ではなく、曲を取り出せないこと、使えないことにある。
3つのツールの数字をまず見る
| ツール | 料金の下限 | 月の上限 | ダウンロード | 商用利用 |
|---|---|---|---|---|
| Suno Pro | 月10ドル、年払いなら月8ドル | 2500クレジット | 月20曲 | 有料版は可能 |
| Mureka Pro | 月10ドル、年払い96ドル | 5000 Gold、約500曲 | 有料版は無制限 | 有料版に含まれる |
| Udio Standard | 月10ドル、年払い96ドル | 2400クレジット | 停止済み | 個人利用のみ |
Sunoは総合力が最も安定している。2026年9月に登場したv6モデルは部分編集、ミックス、ステムに対応する。無料版は1日50クレジットだが、無料で作った曲はダウンロードできず、商用権もない。Murekaの強みは量の多さと安さだ。無料版は1日4曲作れ、Proは月約500曲で3つの中で最も気前がよい。大量に練習してメロディーや歌詞のアイデアをためるのに向いている。弱みは音質とアレンジの細かさがSunoにやや劣ることだ。Udioはかつてリアルなボーカルで知られたが、2025年10月にユニバーサル ミュージックと和解して以降、オーディオ、動画、ステムのダウンロードを全プラットフォームで停止し、規約も個人の非商用利用に限定した。曲はサービス内で聴くしかない。
人によって違う、3つの選び方
ショート動画のBGMだけを作る人は、まずSuno Proを見るのがよい。月20曲のダウンロード枠は週に2〜3本の動画にちょうど足り、v6の部分編集を使えば気に入らない一部分だけを作り直せるので、曲全体を作り直す必要がない。有料版の商用ライセンスはアカウントの収益化もカバーする。ひとりで作曲の練習をする人は、まずMureka Proを見るのがよい。練習で一番怖いのは枠が足りずに試すのをためらうことだ。月約500曲あれば自由に比べられ、歌詞優先の作り方はまず言葉を磨いてからメロディーを磨くのに向いている。形になってきたらSunoで仕上げる。正式リリースを目指す人は、SunoでもMurekaでもよい。大事なのは有料版だけで生成し、有料期間中にダウンロードした曲だけを出すことだ。無料版で作った曲には商用権がないので、リリース前に必ず作り直すこと。
買ってはいけない人と、代わりに使うもの
Udioは、曲を取り出して使いたい人には誰にも向かない。ダウンロードは止まり、商用利用は禁止され、月10ドルで買えるのはサービス内での試聴だけだ。練習ならSunoやMurekaの無料版のほうがよい。同じく無料で、少なくとも曲を書き出せる。予算ゼロのショート動画クリエイターも、急いで課金する必要はない。Sunoの無料版は1日50クレジットで、BGMのデモを数本作るには十分だ。スタイルが定まり、ダウンロード枠が本当に足りなくなってからProに上げればよい。すでに決まったリリース経路を持つミュージシャンは、AI音楽ツールを主力にしてはいけない。3つのツールの強みはどれもデモとアイデアを素早く出すことであり、正式リリースのアレンジ、ミックス、マスタリングは今もプロの工程を通る。AI生成の曲は、棚に並べる完成品としてより、デモとアイデアの宝庫として使うのが向いている。