Anthropicの目論見書には、計算資源に関する大きな請求が含まれている。2026年10月26日に提出されたS-1によると、Anthropicは2026年5月から10月にかけて、エヌビディア製GPUによる計算資源を利用するためSpaceX.AI LLCと複数の契約を結び、改定した。合計額は最大1205億ドルで、期間は2029年まで延びる。SpaceX.AI LLCはSpaceXの完全子会社で、旧称はX.AI LLCだ。契約した容量はすべて2026年12月に納入される見込みで、その時点の月額費用は約31億ドルになる。
1205億ドルは上限であって、確定した請求額ではない
この届出は同時に出口も残している。各契約の当初の解約不能期間は2027年1月と3月に終了し、その後はどちらの当事者も90日前の書面通知で解約できる。したがって1205億ドルは契約上の上限であり、Anthropicがすでに全額の支払いを確約した金額ではない。目論見書の脚注によれば、2026年6月30日時点で、Anthropicの固定または最低保証の購入コミットメント総額は約2656億ドルで、期間は1年から20年に及ぶ。
相手先の顔ぶれにも注目したい。SpaceXのGrokはAnthropicのClaudeと直接競合しており、Anthropicは競合相手から計算資源を借りていることになる。SpaceXにとっては、自社のGPU容量を収益に変える事業だ。届出はまた、SpaceXをMicrosoft、Nscale、Lambdaと並べ、エヌビディア製GPU(Vera Rubinシステムを含む)へのアクセスを提供するクラウド事業者として挙げている。
次の注目点は納入時期
2026年12月は、容量が計画どおり納入されるかどうかが初めて試される時期であり、この支出の実際のペースを決める。価格帯を示す文書を待つ投資家にとって、計算資源の請求額の規模と柔軟性は、売上高の伸びと同じくらい、Anthropicの価値を判断するうえで重要だ。発行株数と価格帯はまだ未定で、登録が有効になるまで証券を売却することはできない。