AIグラスが買いかどうかは、何に使いたいかで決まる。第一人称の映像をよく記録したい、ハンズフリーの翻訳や音声アシスタントが必要だという人には、今いちばん身近なAIハードウェアだ。だが「スマホの代わり」を期待して買うと、3か月でタンスの肥やしになる可能性が高い。
本当に魅力的な部分:一人称撮影とハンズフリー
いちばん確かな売りは一人称撮影だ。自転車、子育て、料理、旅行で両手がふさがっているとき、テンプルをワンプッシュするだけで写真や動画が撮れ、視点はまさに目で見ている角度そのもの。これはスマホにもアクションカメラにもない体験だ。次にハンズフリーのAI会話とリアルタイム翻訳。道を聞く、メニューを読む、外国語のガイドを聞く——スマホを取り出す必要はなく、話しかけるだけだ。オープンイヤースピーカーは耳を塞がずに音楽や通話ができ、通勤時はイヤホンの代わりにもなる。
日常使いの前に越えるべき三つの関門
一つ目は視力だ。近視の人は度付きレンズが必要で、一部メーカーは公式のレンズプログラムを用意しているし、街の眼鏡店で作る手もある。ただ数百元単位の追加費用と数日の待ち時間は覚悟したい。二つ目はアプリとアカウント。グラスの機能はスマホアプリとの連携が前提で、機種変更や地域をまたぐ利用では制限が出ることがある。三つ目はバッテリー。カメラ搭載モデルは連続使用で丸一日もたないのが普通で、撮影を多用すれば昼には充電ケースに戻ることになる。カメラなしの音声専用モデルはバッテリーが倍近くもつが、その代わり撮影や「見ながら質問」といった視覚機能は削られる。
今買うべき人
本当に恩恵を受けるのは三つのタイプ。通勤中に両手を空けてコンテンツを楽しみたい人、海外旅行でいつでも翻訳が必要な人、一人称の生活記録を撮るのが好きな人だ。スマホ撮影が手放せない人、仕事の場面でプライバシーに敏感な人は、もう少し待ったほうがいい。
割に合わない部分:プライバシー、価格、成熟度
いつでも撮影できる眼鏡をかけてオフィスやレストラン、ジムに入れば、周囲の人は落ち着かない。これはAIグラスがまだ越えていない社会的受容の壁であり、メーカーがカメラなしモデルを出し始めた理由でもある。価格面では、主流製品は3〜4千元台からで、レンズやアクセサリーは別料金。しかもAI機能の進化は速く、今年買ったハードが来年のソフトウェア更新に置いていかれる可能性もある。結局のところグラスはスマホの「アクセサリー」であり、本当に複雑な用事はスマホを取り出すことになる。