Vidu Q4 Previewは、生数科技(Shengshu Technology)の次世代フラッグシップ音声・動画モデルの初の公開プレビュー版である。2026年10月7日、同社はプレスリリースでVidu Q4 Previewを正式に発表し、10月8日にはYouCamシリーズアプリへの搭載も発表された。ViduのWeb製品とAPIプラットフォームで利用でき、発売価格は1秒あたり0.014ドルからとなっている。
今回の強化点は「演技」に集中
公式説明によれば、Q4 Previewの改善点は人物の演技、カメラワーク、視覚効果の三つだ。表情、感情、体の動きと声の連動を高め、台詞のない間でもキャラクターが感情を伝えられることを目指す。参考素材の仕様が今回の目玉で、参考画像は最大15枚まで使って複雑なシーンやキャラクターを構築でき、参考音声は最大3点まで使って声色や感情表現を誘導できる。出力は2Kまたは4K解像度と10ビット色深度に対応し、プロの制作フローに耐える素材標準を狙っている。
1秒0.014ドルは、試行錯誤のコストへの賭け
動画生成は一発で決まることが少なく、使えるカットには表情の調整、カメラ位置の変更、冒頭の差し替えといった反復がつきものだ。共同創業者でCEOの羅怡航氏は発表文で、効率化の成果は最終的にクリエイターが「もう一本試せる自由」になるべきだという趣旨を述べている。1秒0.014ドルからの価格設定が狙うのは、独立クリエイターや小規模スタジオ、ショートドラマや広告を量産するチームの試行錯誤コストであり、単発のデモ映えではない。
注目すべき二点
第一に、Q4はまだプレビュー段階で、公表されているのは能力の方向性と先行利用者の感想であり、第三者ベンチマークの比較はまだない。実制作での安定性は、より多くのチームが使い始めてから判断できる。第二に、戦略は明快だ。複数参考画像と参考音声で「キャラクターの一貫性」という業界の難題に挑み、低価格で利用の裾野を広げる。正式版で一貫性と価格を両立できれば、顔が変わることに最も敏感なショートドラマや広告の制作現場が、最初に変化を感じるはずだ。