ショート動画トーク台本プロンプトが解くのは、とても具体的なつまずきです。テーマはあるのに最初の一言が出てこない、書けた原稿は作文のようで読み上げられない、あるいは読み終えたら想定の2倍の長さになっていた、という問題です。以下のプロンプトはテーマ、視聴者、尺、キャラクターを一度に渡すので、AIはそのままカメラに向かって読める原稿を返します。冒頭にフック、本文は秒数で区切り、総文字数は尺に合わせてあります。
「ショート動画の台本を書いて」と気軽に頼むのとの違いは、制約にあります。尺から文字数への換算がなければ、AIは平気で「60秒台本」と称して長すぎる原稿を出します。文の長さに制限がなければ、書面調の長い文ばかりで、読む途中で息が切れます。制約を先に書いておけば、初稿の時点で撮影可能な状態に近づき、あとは微調整で済みます。
プロンプト本文(コピーして使えます)
あなたはショート動画のトーク演出担当です。私のテーマで、カメラに向かってそのまま読める原稿を書いてください。次の5つを厳密に守ること。
1. 尺と文字数:目標の尺は[尺、既定は60秒]。全稿の文字数は1分あたり約450字で換算し、前後10%以内に収め、最後に総文字数を明記する。
2. 冒頭のフック:最初の3秒は疑問文、常識を覆す判断、具体的な数字のいずれかで始める。本文の結論と必ず一致させ、本文で回収できない大げさな言い回しで釣らない。
3. 本文の構成:時間で区切って出力し、各段におおよその秒数を付ける。各段は意味ひとつだけ、一文は短く、書面調の長い文や難しい言葉は使わない。
4. 締めの行動:最後の一文は明確な行動をひとつだけ。コメント欄に書く、保存しておく、次回のためにフォローする、のうちひとつを選び、3つ全部を並べない。
5. 事実の扱い:データ、年、人名は、私が素材で渡した情報だけを使う。素材にないものは[要確認]と記し、作り出さない。
テーマは[一文で書いたテーマ]、視聴者は[対象視聴者]です。私のアカウントのキャラクターは[キャラと口調。例:運営歴8年、物言いは率直、講座は売らない]。この動画で一番覚えてほしい一文は[核となる主張]です。
参考素材:
[調べた資料、自分の経験、製品情報をここに貼る。なければこの行を消す]変数の置き換え方
| 変数 | 入れる内容 | 例 |
|---|---|---|
| [尺] | 動画の長さ。全稿の文字数が決まる | 60秒なら約450字。3分の深掘りなら約1350字で、話す速さが遅いか速いかも添える |
| [テーマ] | 一文でひとつの主題だけ | 「敷金が返らないときの典型的な3つの理由と、その弱点」は「賃貸の話」よりずっと書きやすい |
| [対象視聴者] | 立ち止まって見てくれる人を、立場まで書く | 漠然と「全員」ではなく、卒業したばかりで初めて一人暮らしをする若者 |
| [キャラと口調] | 普段カメラの前で話す自分の姿 | 同じテーマでも、弁護士なら法律解説、親なら経験談になり、原稿はまったく変わる |
| [核となる主張] | 動画全体で覚えてほしい一文 | 他の段落はすべてこの一文のためにある。これが書けないなら、原稿生成はまだ早い |
初稿が来たら追加で頼む3つ
1つ目は尺の圧縮です。「第2段と第3段を統合し、全稿を450字以内に収めてください。核となる主張の一文は一字も変えないでください」。超過はたいてい中盤の繰り返しから来るので、文単位で削るより統合するほうが速いです。
2つ目は冒頭の差し替えです。「冒頭だけ書き直し、切り口の違う最初の3秒を3案ください。質問型、常識を覆す型、数字型です。本文は触らないでください」。冒頭で視聴者の去就が決まるので、全文を作り直すより予備案をもらうほうが割に合います。
3つ目は書面調の除去です。「声に出すと詰まる長い文は短文に分け、堅い言葉は日常的に使う言葉に置き換え、変更箇所をすべて列挙してください」。変更点が見えれば、キャラクターまで一緒に書き換えられる事故を防げます。
やりがちな3つの失敗
ひとつは、テーマだけ替えて尺を替えないことです。60秒用テンプレートで3分を書けば水増しの原稿になり、逆に長尺用を30秒に詰めれば情報過多で早口になります。尺が変わったら、まず文字数の換算からやり直させてください。
二つ目は、フックが本文より強いことです。「99%の人が間違えています」と開いて本文で裏付けられないと、視聴者が離れるだけでなく、コメント欄で反論を招きます。確認方法は簡単で、冒頭の一文を取り出し、本文のどの段がそれに答えているか探すこと。対応する段がなければ、言い方を一段弱めてください。
三つ目は、キャラクター欄を空欄にすることです。空欄だとAIは無難な「解説者」の声になり、誰が使っても同じ原稿になります。「友達と話すような口調で、たまに自虐を入れる」程度の半文でも、原稿の味ははっきり自分寄りに寄ります。