エラーの読み解きは、開発作業のなかでも特に時間を食う工程のひとつです。スタックトレースは何十行にも及び、最後の行が語っているのはたいてい表面的な症状だけで、本当の原因はコールチェーンの上流に隠れています。検索エンジンで闇雲に探す前に、下のプロンプトを任意のチャットAIにコピーし、エラーの原文と関係するコードを一緒に貼り付けてみてください。AIがまず根本原因を特定し、最小限の修正案と検証手順を返してくれます。
使う場面:プログラムが起動しない、APIがエラーを返す、スクリプトが途中で落ちる。エラーメッセージが英語のスタックトレースやエラーコードで、自分では見当がつかないとき。
まずこのブロックをコピー:エラー調査プロンプト全文
あなたは、エラーメッセージとコード断片から根本原因を突き止めるのが得意なベテランのデバッグエンジニアです。次の要件に従って、このバグの対処を手伝ってください。
1. 実行環境:[プログラミング言語とバージョン(例:Python 3.12 / Node.js 20)、OS、主要な依存パッケージのバージョン]
2. エラー原文:[ターミナルやログに出たスタックトレース全文をそのまま貼り付け。最後の1行だけ切り取らないこと]
3. 関係するコード:[エラーが指しているコード断片を貼り付け、ファイル名と行番号を明記]
4. 試したこと:[試してダメだった方法を列挙。まだ何も試していなければ「未実施」と書く]
5. 回答の順序:まず根本原因を1文で述べ、次に最小限の修正案、最後に修正が効いたか確かめる手順を示す
6. 正直さの原則:不確かなことをでっち上げない。[要確認]とマークし、追加で必要な情報を教えてください
始めてください。6つの変数に何を入れるか
- 実行環境:AIがどの知識体系で判断するかを決めます。Python 3.8と3.12では、同じエラーでも根本原因がまったく違うことがあります。バージョンを間違えれば診断も間違います。
- エラー原文:必ずスタックトレース全文をテキストで貼ります。スクリーンショットでは行番号が読み取れませんし、最後の1行だけでは本当のコールチェーンが失われます。
- 関係するコード:エラーが直接指している関数やファイル断片だけを、行番号付きで貼ります。無関係なコードを大量に貼ると判断のノイズになります。
- 試したこと:すでに除外済みの案をAIが再提案するのを防ぎ、無駄な往復を省きます。
- 回答の順序:理由もわからず「こう変えてみて」とコードだけ投げられる事態を避け、AIに根本原因を先に言わせます。
- 正直さの原則:このプロンプト全体の安全装置です。デバッグで一番怖いのは、AIがもっともらしく間違った答えを断言すること。この要件がそれを止めます。
このプロンプトをさらに活かす3つのコツ
- 一度に直すバグはひとつだけ。エラー出力に2〜3件の問題が混ざっていたら、最初に出たスタックトレースから片付けます。まとめて聞くと診断同士が干渉します。
- 修正案をすぐ取り込まず、「根本原因の確信度はどれくらい?」と一言聞き返します。AI自身が自信なさげなら、まず検証手順を実行するか、不足情報を補ってもう一巡聞きます。
- 当たりの診断は保存する価値があります。このプロンプトを、記入済みの環境テンプレートと一緒にプロンプト集へ保存しておけば、次にエラーが出たとき変数の記入は1分もかかりません。